本多静六 著「私の財産告白」を読んでみた。東大教授であり、投資家でもあった彼のお金の貯め方、殖やし方。

Twitterや他人様のブログを覗いている中で、たびたび目にした本多静六さんの「私の財産告白」を読みました。東大の教授でありながら、倹約と投資によって莫大な資産を築いた彼のお金の貯め方、増やし方に関して書かれた本です。正直、読んで良かった本です。備忘録の意味を込めて軽くまとめたので、ご紹介します。

 

本多 静六(ほんだ せいろく)とは

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1866年生まれ。東京農科学校(現在の東京大学農学部)を首席で卒業⇒ドイツ留学⇒帰国して母校(東大)で助教授⇒教授という超エリート。また、「本多式四分の一貯金法」という独自の節約方法で元手を貯めたのち、投資によって巨万の富を築いた人物。また、それらの富は晩年には匿名で寄付されたそうです。

・・・超絶勝組ですね。真似できるところは、ぜひ取り入れていきたい所です。

 

本多式四分の一貯金法

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最終的に莫大な資産を作った彼も、財産を作ることの根幹は勤倹貯蓄だと述べています。その中で、彼が実践していたのが本多式四分の一貯金法

「あらゆる通常収入は、それが入ったとき、天引き四分の一を貯金してしまう。さらに臨時収入は全部貯金して、通常収入増加の基に織り込む。」

つまり

通常収入の4分の3⇒生活費

通常収入の4分の1+臨時収入全額 ⇒ 貯金

で暮らしていたそうです。

財形貯蓄のイメージでしょうか、まず収入から強制的に貯蓄をして、残ったお金でやりくりする方式を実践していたそうです。4分の1って結構な割合ですよね。例えば、20万の給料なら5万貯金して15万で生活。しかも、ボーナスなど各種の臨時収入は全額貯金。

始めた当初はかーなり苦しかったようです。月末はお金がなくてゴマ塩だけでご飯食べてたとか。苦労して貯めた種銭で投資を開始したそうです。

 

ブレンタノ博士の財訓

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本多式四分の一貯金法を開始するきっかけになったのは、ドイツ留学時に専攻していたミュンヘン大学のブレンタノ博士から帰国時にもらった言葉だそうです。

いかに学者でもまず優に独立生活ができるだけの財産をこしらえなければ駄目だ。そうしなければ常に金のために自由を制せられ、心にもない屈従を強いられることになる。学者の権威も何もあったものではない

良い事言うなーと思いました。これは学者に限らず、自分のようなサラリーマンを含めて全ての人に通じると感じます。先立つもの(お金)がないと選択肢は狭まりますもんね。お金があれば幸せとは限らないが、お金があれば多くの不幸を回避できるって誰かが言ってました。

ちなみにこのブレンタノ博士自体も資産家らしいですね。

 

本多静六のお金の増やし方

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貯金だけでは知れたもの、お金を増やすために投資をしなさいと説いています。またその中で大事なのは雪だるまの芯

「金が金を生み、金がある処にはまたいろいろいい智慧も出てきて、いよいよ面白い投資口も考えられてくる。こうなるともう、すべては独りでに動き出し、やたらに金が殖えてきて、殖えてきて、われながら驚くものである」

「金というものは雪達磨のようなもので、初めはホンの小さな玉でも、その中心になる玉ができると、あとは面白いように大きくなってくる」

彼は株式や土地で資産を増やしたそうですが中心になる芯を作ってあげることが重要なようですね。一度転がりだせばどんどんお金が増えてくれるそうです。この辺りの考え方は「金持ち父さん貧乏父さん」に通じる所もある気がします。

ちなみに雪だるまの芯の具体例はあまり紹介されていませんでしたが、

・利子や配当金など、お金がお金を生む

・株価の成長など、お金が自分で育ってくれる

こんな物が芯になる条件だと考えます。なので「配当金や優待をくれる潰れなさそうな優良企業の株」「投資信託」「ETF」「不動産投資」などが当てはまりそうですね。パチスロや競馬など一か八かのギャンブル色が強い物は雪だるまの芯になり得ないのかなーと思います。芯がなくなっちゃうので。

自分は株式投資に注力しているので、VTやVTIといった投資中の米国株を雪だるまの芯にしていきたいなーと考えています。

 

財産三分法

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やはり投資は分散が基本のようで、現金、株式、土地に分散する「財産三分法」を勧めていました。そして好景気時代には勤倹貯蓄を、不景気時代には重い切った投資を、時期を逸せず巧みに繰り返すことが重要らしいです。

安く買って高く売る。言うのは簡単ですが、タイミングを見極めるのが難しいですよねー。

 

まとめ

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自分なりに重要だと思った項目をまとめると

①やりたい事を自由にやるためには、優に独立生活できる財産を築くべき

②財産を作ることの根幹は、勤倹貯蓄(先取貯金)

③ある程度のお金が貯まったら、投資をすべき(雪だるまの芯を作る)

④資産は現金、株、土地など分散して投資すべき(財産三分法)

⑤好景気には貯蓄しておき、不景気には思い切った投資でお金を増やす

こんな所でしょうか。ちなみに本書では上記のような倹約や投資以外にも「家計簿」や「仕事の心得」、「本職以外のアルバイト」など様々な事が紹介されていました。

 

個人的に面白いと思ったのが本多静六さんの「本職以外のアルバイト」の一環として一日一頁の文章執筆をしていた事です。なんか自分がやっているブログと通じる所があるなーと思いながら読んでいました。

ただ、本多静六さんの場合は印刷価値のあるものを毎日必ず書き上げていたそうです。東大の大学教授をされている方の書き物ならそりゃ価値がありそうですよね。最終的なoutputとしては、370冊の書籍になったそうです。継続は力なりですね。 一緒にするのはおこがましい(笑)

文庫版なら500円くらいと価格も手頃。読みやすく勉強になるのでオススメできる書籍でした。特に20代、30代の方は一読する価値があると強く感じます。